初スキー・スノボの不安と疑問にお答えします!
スキーやスノボは誰もができるスポーツですが、始める際にはちょっとした準備や知識が必要になります。ネットで多くのことを調べられる現代でも、そうした情報をすべて探し出すのは大変です。そのため、スキー・スノボについての疑問をそのままにしてしまうことも多いのではないでしょうか。
新しい何かに挑戦する時、それがよくわからなければ、自然と不安な気持ちになってしまうものです。逆に、多少難しいことでも、わかってさえいれば心の準備ができ、安心して打ち込めるようになります。
今回は、そうしたスキー・スノボデビュー前の不安をすこしでも解消できるよう、よくある疑問とその答えをまとめてみました。
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冬になってスキー場がテレビによく映るようになるとさ、『今年はスキーとかスノボをやってみたい』って相談されることも増えるよね。
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みんな、興味はあるみたいなのよね。ただ、わからないことも多いらしくて……。
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スキーもスノボも、いろいろと準備が必要だからね。不安になるのも、わかる気がするなぁ。
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だから、今日はよく聞かれる質問をまとめてきたの。ベルくんだったら、どう答える?
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Q.スキー場にはどうやって行けばいい?
A. マイカーやツアーのバス、電車(新幹線)+バスなどで行くことができます。
スキーもスノボも、スキー場へ行くところから始まります。東京の周辺では、比較的近い群馬県・栃木県・山梨県や、すこし離れた長野県・新潟県・福島県などのスキー場がよく利用されています。
こうしたスキー場には、マイカーやレンタカーを利用すれば直接行くことができます。また、最寄り駅まで新幹線や通常の電車で行けば、多くのスキー場にはそこからスキー場までのバス(※無料バスや路線バス)があります。
さらに、長距離運転や駅からの移動に不安がある場合は、直通のバスという選択肢もあります。独自の直通バスを運行しているスキー場もありますが、数が多いのは旅行会社のスキーツアーのバスです。有名なスキー場は、ほぼ確実にスキーツアーの対象となっています。
それぞれメリット・デメリットがありますが、大きなメリットだけをざっくりとまとめると「寄り道など自由度が高いマイカー」「移動時間が短い新幹線」「料金が安いツアーバス」となります。
なお、スキーツアーには飛行機を使うものもあり、これを利用すれば北海道のスキー場へ滑りに行くこともできます。
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Q.スキーツアーってどんなもの?
A. 「スキー場のリフト券」「宿」「交通手段」「特典」を組み合わせたものです。
旅行会社の販売しているスキーツアーとは、基本的にスキー場のリフト券と往復の交通手段(※バスや新幹線、飛行機)をセットにしたものです。スキー場によっては、レンタルや食事・温泉などの割引といった特典が付くこともありますし、日帰りだけでなく宿泊タイプもあります。
日帰り(または宿泊)のツアーというと、観光スポットを次々と見て回る一般的な観光ツアーのようなものが思い浮かぶかもしれませんが、スキーツアーはそれとはまったく違います。
スキーバスツアーの場合は、「出発地に集合し、参加者全員で目的地へ向かう」ところまでは一般的な観光ツアーと同じですが、唯一の目的地であるスキー場に着いた後は完全に自由行動となり、帰りの集合時間までスキーやスノボを満喫できます。
新幹線や飛行機ツアーの場合は郵送されるチケットを使うだけですから、集合・解散すらありませんし、交通手段を省いた「マイカープラン」というものも存在します。
どのタイプにも共通しているのは、「リフト券(+さまざまな特典)がスキー場での購入よりも安く入手できる」ということです。宿泊タイプも、個人的に予約して宿泊するよりもお得です。マイカーでの旅行を考えている方も、ぜひ一度マイカープランの内容をご覧ください。
Q.スキーは難しい?
A. 感じ方に個人差はありますが、難しすぎるということはありません。
幼い頃に、段ボールをソリのようにして坂を滑った経験のある方は少なくないのではないでしょうか。滑り台までスケールを小さくすれば、その数はさらに増えるはずです。
斜面の下に向かって進むのは自然な動きですし、人間はそこに気持ちよさを感じます。ですから、スキーを「とても難しいのでは?」と恐れる必要はありません。
運動には個人差が大きく出るため、もしかすると初めは周囲からの遅れを感じて焦ることもあるかもしれません。しかし、そうした差は一時的なものです。むしろ減速や停止、安全な転び方や無理のない立ち上がり方といった基礎を確実に学んでいくことが大切です。
また、慣れないうちはどうしても全身に無駄な力が入ってしまうものですし、普段あまり使わない筋肉にも負担がかかりますから、「かなり体力が必要」「疲れるスポーツ」という印象を持つこともあります。
しかし、スキー場では元気なシニアスキーヤーを見かけることも多いでしょう。練習を重ねることで、次第に身体が慣れていきますから、体力不足を理由に「スキーを続けられないのでは?」「上達しないのでは?」と心配する必要もありません。
Q.スクールに入らないとダメ?
A. 必須とまでは言えませんが、基礎的な部分から着実に教えてもらえます。
スキー・スノボ経験のある友人や家族とスキー旅行に行くなら、彼らから教えてもらうだけで滑れるようになる可能性は十分あります。
ただ、あまりにもスキーやスノボに慣れている方は、とても基本的な部分を、うっかり教え忘れてしまうこともあるかもしれません。実績のある手順で、指導に慣れたプロが教えてくれるスクールと比べると、そこは不利と言えます。
また、家族や友人の気安さで、指導に熱が入りすぎてしまうという不安もあります。最低限の滑り方や、初歩的な部分まではスクールで。そして、その先の練習では自分をよく知る相手から、気になる部分のアドバイスをもらう、というのも一つの手でしょう。
旅行メンバーの全員が滑れない場合や一人旅の場合は、自分の中の知識だけで練習するよりもスクールの方が上達が早くなることが多いでしょう。
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Q.転ぶのが怖い!
A. 身を守る装備や堅実な滑りで、ケガのリスクは減らせます。
「雪山は見てみたいが、転ぶのが嫌だからスキーはやりたくない」というのも、よく聞く話です。これは「大きなケガをするかもしれない」という身体の問題と、「笑われるのが怖い」という心の問題の両方から出てくる言葉でしょう。
ケガについてはプロテクターやヘルメットといった装備で、ある程度リスクを減らすことができます。もちろん、「実力に合ったコースを選ぶ」「無理な滑りをしない」といった心構えも大切です。
絶対に転ばないように練習することは不可能ですから、その方向に気を張り詰めず、安全に転ぶ方に集中力を使いましょう。そのように集中して練習を始めると、他人の失敗にいちいち注目して笑うような余裕は無いことに気づくはずです。
当然、初心者用の練習スペースで滑っている他の人々も同じようなものですから、他人の視線を必要以上に気にする必要はありません。安全な失敗と練習を繰り返し、自信をつけていきましょう。
Q.リフトに乗れるか不安……
A. 想像よりは難しくありません。他の手段が用意されているスキー場もあります。
日常生活ではまず乗ることが無いリフト。珍しい乗り物だけに、「乗り降りの際に失敗してしまった」という失敗談は確かにあります。
ですが、乗り降りが非常に難しいなら、現在まで使われ続けるはずもありません。スキー場によっては、場内にロープウェイやゴンドラといったものが設置されていることもありますが、初心者コースのそばにあるのはたいていリフトです。
つまり、そこまで難易度が高いものだとは考えられていないわけです。「誰でもできる」という気持ちで、落ち着いて教わったとおりに身体を動かせば、予想よりも簡単に使えるでしょう。
また、数は少ないのですが、初心者用ゲレンデに動く歩道(※スノーエスカレーターなどと呼ばれます)が設置されているスキー場もあります。リフトへの不安が強い場合は、こうしたスキー場を選び、スキーの扱いにすこし慣れてからリフトに挑戦する、という方法も有効です。
Q.滞在時間は長い方がいい?
A. 長ければ心に余裕が持てますし、途中で切り上げることもできます。
スキーもスノボも、スキー場に到着してすぐに始めることはできません。レンタルするならその手続きを行わなければいけませんし、着替えや用具の点検・装着を行う時間も必要です。そして、帰る前にも再び同じような流れがあります。
初めてのスキー・スノボでは、それらをすべてスムーズに行うのは難しいため、基本的には滞在時間が長く取れるスキー場がおすすめです。
滞在時間が長ければ、途中で疲れてしまっても「(何度も)休憩する」「早めに切り上げて帰る」といった方法で調整できます。しかし、短い場合はそれ以上伸ばすことはできません。
日帰りで滑りに行くなら、滞在時間を長くできるのは自宅から近いスキー場だけです。しかし、現地で宿泊できるなら、比較的遠い地域のスキー場でも十分に長くすごせます。宿泊費を節約したい場合は、夜に出発して翌朝スキー場に到着する夜発バスのスキーツアーを利用するという手もあります。
Q.道具をそろえるのにお金がかかる?
A. レンタルを利用すれば、費用は新品の購入よりも大幅に安くなります。
スキー・スノボをする際に必要な物はいろいろとあります。スキー板やスノーボードは当然ですが、それらと足をつなぐブーツや、寒さを防ぐスキー(スノボ)ウェアなども用意しなければいけません。
新品で一式そろえようとすると4~5万円以上かかることも多いため、初スキー・スノボの前に、そうした物をすべて購入するのはなかなか大変です。
しかし、レンタルを利用すれば、この費用はだいぶ安くなります(※レンタル料金の相場は地域・スキー場によって異なります)。もし予算が許すなら、自分にぴったり合った物を購入するのがベストですが、「お試し」ならレンタルでも問題を感じることはまず無いでしょう。追加料金でハイグレードな品を選べるスキー場もあります。
ゴーグル・帽子・グローブといった、肌に触れてしまう物はレンタル対象外となっていることも多いのですが、これらは入門用の物ならそう高くありません。ニット帽は手持ちの物で間に合うことも多いですから、大きな問題にはならないでしょう。
それでもまだ高いという場合は、レンタルの割引特典があるスキーツアーがおすすめです。
Q.何を持っていけばいい?
A. スキー用具は大部分がレンタルできます。寒さや乾燥などの対策グッズを忘れずに。
スキー・スノボ用具は、スキー旅行に必須と思えますが、実はそうでもありません。スノーボード・スキー(スノボ)ウェア・ストック・ブーツ(とその固定具など)は現地でレンタルできます。レンタル不可のことが多いゴーグル・帽子・グローブも、現地で購入可能です。
荷物に余裕があるなら、この3点は事前に購入することをおすすめしますが、こうした物をまったく持っていかなくても困らないというわけです。
それ以外で準備したいのは、次のような物です。
防寒グッズ:ネックウォーマー・フェイスマスク・使い捨てカイロなど
乾燥・反射光対策:日焼け止め・リップクリーム・ハンドクリームなど
緊急時の備え:アメやチョコのようなお菓子・絆創膏・薬・保険証など
便利な小物:小銭入れ・ミニ工具セット・リフト券ホルダーなど
レンタルなどで使う身分証明用:顔写真付きの証明書(運転免許証など)
その他:防水スプレー・曇り止め・スマホの耐衝撃ケース・スコップなど
一口サイズのお菓子は、ゲレンデでの素早い栄養俸給に役立ちます。ミニ工具セットは、ブーツとボードの固定状態を調整する際に使います。
ゲレンデに大金を持っていく必要はありませんし、万が一落としてしまったら大変ですから、専用の小銭入れもあると便利でしょう。スマホの耐衝撃ケースも、落下対策です。また、車が雪に埋もれてしまうような豪雪地帯へ行く時は、スコップも積んでおくと安心です。
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Q.当日の天候や積雪量は大丈夫?
Q.天候の安定している時期や、晴天率の高いスキー場を選ぶと失敗しにくいです。
スキー・スノボは雪が無ければできないスポーツです。その一方で、猛吹雪になってしまっても滑ることができません。適度に降ってくれるのが理想です。
クリスマスや年末年始など、絶対にその日でなければいけない旅行は運任せになりますが、そうでない場合は、できるだけ天候が落ち着いているタイミングを狙うという工夫ができます。この予想には、長期予報やその年の天候の傾向といった情報集めが欠かせません。
先を読むのが難しく、ギリギリまで決断を遅らせたくなるような不安定な状況では、出発当日まで予約を受け付けてくれる夜発バスツアーも役に立ちます。
確実性を重視するなら、スキー場選びの際に、晴天率が高く、人工雪の設備が整っているスキー場を優先するのも良いでしょう。
Q.天然雪のスキー場の方がいい?
A. 人工雪より有利な点は多いのですが、デメリットもあります。
一般的には、人工雪よりも天然雪の方が、足に伝わる感触が素直で滑りやすいと言われます。雪にこだわる中~上級者でなくても、天然雪のスキー場が上達の助けになることもあるでしょう。
しかし、天然雪という条件を付けてしまうと、スキー場選びの候補が少なくなってしまいます。また、そうしたスキー場は街から比較的遠い場所にあることも多いですし、何より雪不足など「その年の天気の状況によって、ゲレンデの状態が大きく変わってしまう」というリスクも抱えています。
スキーやスノボを始めたばかりの頃は、頻繁にスキー場に通って慣れることも大切ですから、雪よりもアクセスの良さを重視して選ぶ方が良いかもしれません。
Q.滑れない人は一緒に行ってもつまらない?
A. スキー旅行にはスキー・スノボをする以外の楽しみもあります。
家族や友達グループの中にスキー・スノボに興味の無い方がいると、スキー旅行は提案しづらいかもしれません。ですが、たとえば温泉地のスキー場を選べば、温泉旅行気分で楽しんでもらえます。
冬の姿も魅力的な観光地や、蔵王の樹氷のように冬でなければ見られないものもありますし、スキー場にも雪上車ツアーのような新たな楽しみ方が増えています。スキー・スノボ以外のアクティビティなら大丈夫、ということもあるかもしれません。
また、ロープウェイで高い山の山頂へ向かい、足元の雲海や周囲の景色を満喫する、あるいはそうした写真を撮るのも、冬の良い思い出になるはずです。スキー旅行は冬ならではのおもしろさがある旅ですから、積極的に考えてみましょう。
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Q.スキーやスノボは真冬にしかできない?
A. 冬が終わっても、雪が残っている間は営業を続けるスキー場もあります。
ウィンタースポーツという言葉のとおり、基本的にスキーやスノボは冬に行うものですが、春に入っても雪が残る地域はあります。これは北海道のように特別寒い土地に限ったことではなく、たとえば長野県や新潟県などの中でも見つけることはできます。そうした地域のスキー場は、春も営業を続けています。
2~3月までの所もあれば、5月の初め頃までオープンしているスキー場もありますから、「迷っているうちに冬が終わってしまった」という時も、スキー場の営業情報を確認してみましょう。
この時期はリフト券やスキーツアーの料金が安くなっていることも多いですし、真冬ほど寒さが厳しくないというメリットもあります。さすがにゲレンデの状態はピーク時そのままとはいきませんが、人気スキー場の混雑も緩和されますから、落ち着いて練習するために、あえてこの時期を狙うということも考えられます。
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