ニセコエリアのスキー場どこがおすすめ??4つのスキー場の特徴を徹底比較!
北海道の西部にあるニセコ町。札幌・千歳からは車で約2時間と比較的近く、重すぎず軽すぎない絶妙な雪質でも知られるこのエリアには、いくつものスキー場が存在します。
中でも注目度が高いのは、標高1,308mのニセコアンヌプリ山に造られた「ニセコHANAZONOリゾート」「ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフ」「ニセコビレッジスキーリゾート」、そして「ニセコアンヌプリ国際スキー場」という四つのスキー場です。
「ニセコユナイテッド」と呼ばれる巨大なスキーエリアを構成するこれらのスキー場は、同じ山にありながら、それぞれ違った個性を持っています。その魅力を、詳しくご紹介します。
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『ニセコは雪質が最高!』ってよく聞くけどさ、有名なニセコの四つのスキー場だったら、どこが一番いいの?
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それって、ニセコユナイテッドのことだよね? 全部同じ山にあるから、雪質はそんなに変わらないよ
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雪質に差が無いとすると……、スキー場選びのポイントは、コースの数とか全体の規模?
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そうだね。そういう特徴を見ながら『どんな人向けか』っていうことも考えていくと、選びやすいんじゃないかな
ニセコHANAZONOリゾート
ニセコユナイテッドのスキー場は、山頂を中心として1時・3時・5時・7時の方向に造られています。
「ニセコHANAZONOリゾート」は1時方向、つまり北東向きのスキー場です。そのため、ゲレンデのコンディションが悪くなりにくいという特徴があります。ニセコユナイテッドの四つのスキー場は、どれを選んでも素晴らしい雪と出会えますが、最高・究極の雪質を追い求めるなら、HANAZONOリゾートをチェックする価値はあるでしょう。
場内には、ほぼ直線に並ぶ3基のリフトを中心として、7本のコース(+隣接するスキー場へ滑り込む300m弱の連絡コース)とパークが配置されています。途中で軽く分岐・合流しながら、最終的には中級コース「ステアウェイ・トゥ・ヘブン」または初級コース「シルバードリーム」で麓のパーク前に到着するシンプルな構造のため迷う心配は少なく、中級者以上なら最上部の「羊蹄(ようてい)サンセット」からコースを選びながらの連続滑走が楽しめます。
初級コースと上級コースはどちらも1本ずつという、中級者を主なターゲットとしたスキー場ですが、その初級コースも3,300mと長く、十分な満足感があります。麓から乗り込める「花園第一クワッド」で、多くのコースにアクセスできるのも便利です。
ヒノデヒルズ ニセコビレッジ
〒048-1592
北海道 虻田郡ニセコ町東山温泉
ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフ
東側から見た場合、2番目に位置する「ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフ」は、ニセコユナイテッドで最も大きなスキー場です。リフト券は隣接するニセコHANAZONOリゾートと共通で、それぞれの単体リフト券は販売されていません(※スキーツアーも、通常は「グラン・ヒラフ行き」として二つのスキー場がまとめられています)。
もともと規模の大きいグラン・ヒラフにHANAZONOリゾートという選択肢が加わるため、滑ることのできるコースの数は全部で30本にもなります。初級11本・中級12本・上級7本というコース配分もバランスが良く、さまざまなコースで滑りたい方や、メンバーのレベルに差のあるグループにおすすめです。
その分、構造はとても複雑ですし、初級・中級・上級コースが混ざって配置されている(=上部が上級エリア・下部が初級エリアというように明確に分かれていない)ため、初心者ばかりのグループは少々戸惑うかもしれません。最下部にある「ファミリーコース」から、すこしずつ行動の範囲を広げていきましょう。
また、ニセコユナイテッドの看板とも言えるグラン・ヒラフの周囲には宿泊施設や飲食店などが非常に多く、快適に滞在できるようになっています。冬の味覚など、スキー・スノボ以外の北海道旅行の魅力を求める方にもおすすめしたいスキー場です。
ニセコビレッジスキーリゾート
「ニセコビレッジスキーリゾート」は、全体的に難コースが多く、以前から「上級者向け」として知られていたスキー場です。近年は初級コースの開発に力が入れられていて、現在は全27コースの初級・中級・上級の割合がほぼ均等になりましたが、スキーヤー・ボーダーがこのスキー場を選ぶ理由の多くは、やはり「挑戦しがいのあるコース」のようです。起伏に富み、意外な変化を見せる斜面こそがニセコビレッジの最大の魅力。高い壁への挑戦や、さらなる向上の予感に胸を躍らせる方に、ぜひおすすめしたいスキー場と言えるでしょう。
上級コースは、最上部の「シュノーケル」とその下の「ざんぎ」「こんぶ」といったコースのあるエリア、そしてもうすこし下の「スーパースティション」→「じゃがいも」→「みそしる」→「ヤードセール」というルートに綺麗にまとまっています。他のスキー場では見られないようなユニークな名前のコースが多く、思わず頬が緩んでしまいますが、その実力は本物。気を引き締めて挑戦しましょう。
初級コースも最上部の一歩手前の「だべさ」を振り出しに、麓まで長く続いているため、ある程度上達すれば心地よい長距離滑走を楽しむこともできます。徹底した準備と安全確認ができる超上級者には、山頂から見て左手に広がる特別管理区域「水野の沢」も魅力的なスポットと感じられるのではないでしょうか。
ヒルトンニセコビレッジ
〒048-1592
北海道 虻田郡ニセコ町東山温泉
ニセコ東山温泉 ザ・グリーンリーフ・ニセコビレッジ
〒048-1592
北海道 虻田郡ニセコ町東山温泉
ニセコアンヌプリ国際スキー場
ニセコユナイテッドの一番西側にある「ニセコアンヌプリ国際スキー場」は、緩やかな斜面と幅広のコースが多いスキー場です。コースの数は全13本で、上級4本・中級6本・初級3本という数字だけを見ると中~上級者向けのように見えます。しかし、中級者向けとされているコースは平均斜度が14度から20度と、それほど難易度が高くなく、初級を抜け出したばかりの方でも挑戦できるものばかりです。
全体は、上級者向けの「チャンピオンコース」と「ジャンボ第4ペア」リフトがある最上部、麓から約2,300mを駆け上がる「アンヌプリゴンドラ」の山頂駅を起点とする、中級コースだけで構成された中間エリア、そして初級コースの中に300~400mクラスの中級コースと上級コースが数本ある下部に分かれています。自信のある方はゴンドラ1本でチャンピオンコース以外のすべてのコースを滑ることができ、そうでない方はこちらもリフト一つで初級コースの起点に移動できる、とても合理的な構造です。
場外滑走も可能なものの、基本的には初級~中級者に優しい造りのアンヌプリ国際は、日本まで足を延ばすような海外の上級者からは避けられがちで、他のスキー場よりも混雑しにくい傾向があります。スキー・スノボ初挑戦の方や、ゆっくりと上達したい方にとっては、とても滑りやすい環境で上質なニセコの雪を満喫できる、素晴らしいスキー場と言えるでしょう。
ニセコノーザンリゾート・アンヌプリ
〒048-1511
北海道 虻田郡ニセコ町字ニセコ480-1
ニセコ昆布温泉 ホテル甘露の森
〒048-1511
北海道 虻田郡ニセコ町ニセコ415
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簡単にまとめると、難易度が高いのはニセコビレッジで、低いのはアンヌプリ国際。グラン・ヒラフはバランス型で、HANAZONOリゾートでも滑れる……っていう感じなのね
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え~と……? すごく上手な人と初めてスキーやスノボをする人が一緒に行くならグラン・ヒラフ、ベテランだけとか初心者だけのグループなら、残り二つのレベルに合ってる方を選ぶといいのかな?
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うん、基本的にはその方向でいいと思うよ。上級者ならグラン・ヒラフの難コースだけに絞るのもアリかな? あとは『混雑が苦手』とか『食事の幅がほしい』みたいな、みんなの好みや意見も重要だね
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なるほど、そこはこだわる人も多そうだもんね。今度みんなでニセコに行く時は、今日の話を思い出しながらスキー場を選んでみるよ!
2024年10月10日
2024-2025シーズン スキー場・ゲレンデオープン情報 北海道エリア
※2024-2025シーズンのオープン情報は分かり次第、随時更新いたします。 やっとシーズン到来も近いね!... もっと見る
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