スクールの先生が教える!初めてのスノーボード滑り方2つのポイント
佐藤あかりの、初めてのスノーボードチャレンジ!
リフトの乗り降りを学んで、ゲレンデの上まで来ちゃいました。
いよいよこれから斜面をスノーボードで滑ります!
ですが……うまくできるかなぁ。
滑れるようにならなければ、ボードを脱いで歩いて降りるしかない?
インストラクターさんの話をしっかり聞いて、下まで無事に滑り降りられるようになりたいと思います!
ポイント1:斜面で体の向きを変える!
リフトを降りたら、両足をボードに装着して滑る練習!
でも、その前に!
斜面で体の向きを変える方法を覚えなくてはなりません。
というのも、斜面がキツくなると、カカト側で立ち上がるのが難しくなってくるから。転ぶときはお尻をついてしまうことが多いので、ツマ先側が雪面に向くように、雪の上に寝たまんまスノーボードの方向を変えます。
といっても特に難しいことはなく、ボードを空中に上げて体をゴロンと回すだけ(手伝ってもらってますけどね……)。ボードのツマ先側のエッジが雪面についたら、あとは手をついて立ち上がるだけ。急な斜面では、この向きからのほうがずっと楽に立ち上がれることがわかりました。
まだ手伝ってもらってますけど……。
起き上がるときは、勢い余ってまた後ろにひっくり返らないようにバランスをとっていきましょう。
ビギナーのためのマメ知識
~どうしても滑り降りることができないときの最後の手段として~
滅多にないことではあるけれど、もしも悪い仲間(?)にそそのかされて、ついつい急斜面や難コースに行ってしまったら。あるいは、少しは滑れるようになったけれど、リフトを間違えて難しい斜面に来てしまたら……。
きっと転げ回るだけになってしまい、滑る楽しさなんかどこかに行ってしまいます。そんなときは潔くボードを脱いで、歩いて降りてしまうほうが得策かもしれません。ごくまれに、そんな人を見かけることもありますが、基本的には、あまりオススメはできません。
【ボードを脱いで歩いて降りない方が良い2つの理由】
①まず、スノボのブーツで急な斜面を下るのは、思った以上に大変。ふかふかな雪ならまだいいですが、もしも斜面が硬く凍っていたとしたら、足下がツルツル滑って立っていることもできないかも。
②次に歩いているときに転んだりすると、ボードを手放してしまう可能性があります。すると、ボードはそのまま勝手に流れていってしまうでしょう。
勝手に滑り出したボードがほかの人にぶつかったら、場合によっては大事故につながってしまいます。
これらを踏まえた上で、それでも歩いて下りるしか選択肢がないという状況の場合、必ずゲレンデの端を歩くこと。それは滑っている人の邪魔にならないということに加え、ゲレンデの端は斜面が硬くなっている条件のときも比較的雪が柔らかいことが多く、歩きやすいからです。
ボードは流れ止めのストラップを腕に巻きつけておくなどして、手放しても流れて行かないような配慮が必要です。もし、仲間に上手な人がいるのなら、その人に安全なところまで持って降りてもらうといいでしょう。一番いいのは、「十分注意して、自分が無理そうだと思う斜面には行かないこと」なんですけどね!
ポイント2:ボードを横にしてズリズリ降りる!
さっそうとターンを決めて、なんていうのはもうちょっとあとの話。
その前に、ボードを横に向けたまま斜面をズリズリ……ズリズリ……と、横滑りさせながら降りる方法を教えてもらいます。
専門用語では「サイドスリップ」というのだそうです。カカトで立った状態からツマ先を軽く下げると、雪面に対するエッジの引っ掛かりが弱くなって、徐々にスリップが始まります。
ただし、ツマ先を下げすぎると……今度はツマ先側のエッジ雪面に引っ掛かって、思いっきり前に転びます(笑)。
これ、「逆エッジ」というんだそうです。
やってみると、まっすぐ真下に滑り降りていくのが意外に難しくて、どうしても左右にぶれがち。つい足下が気になって、下を見てしまうのがいけないんですね。ボードの真ん中に乗って、視線を行きたいほう(進行方向遠く)に向けておくのがコツなんだとか。
最初はインストラクターさんに支えてもらいながらでしたが、数回トライしていくうちに、だんだん感覚がつかめてきました。
ツマ先側で立った状態(つまり斜面の下に向かって体は後ろ向き)からもできたほうがいいんですが、とりあえずはカカト側だけで十分。
これで多少急な斜面もなんとかクリアすることができます!
ビギナーのためのマメ知識
~「ズラす感覚」はとっても大事なターンの基本!~
クルマのようにハンドルのついていないスノーボードは、なぜターンすることができるのでしょうか? ビギナーがイメージするのは、体重のかかったボードがしなって弧を描き、そのカーブで曲がっていく……ということだと思いますが、それよりも重要な要素は、ボードがズレる(スリップする)ことなんです。
カービングターン=ズレのないターン、というイメージが一般的ですが、正しくはズレの要素が「非常に少ない」ターンです。どんなにシャープなターンの中にも、ボードが横方向にズレていく要素は含まれています。
逆にいえば、ボードを「ズラす感覚」をしっかり身につけていくことが、上達の大きなカギになります。そして、ズレをコントロールできれば、どんなターンも思いのまま。その第一歩が、サイドスリップの練習なんです。
右へ、左へと、自分が行きたい方向にボードをズラしていけるよう、練習してみましょう!それが徐々にターンの感覚に結びついていくはずです。
友達にスノーボードを教わった人から話を聞くと、とにかくすぐに滑らされたっていうことが多いようです。でも、スクールでは、滑る前に覚えておくべき技術や感覚をしっかり教えてくれます。ちょっと遠回りのようにみえて、実はこちらのほうが効率的に上達できるのかも。
それに、急斜面の降り方を先に学んでおけば、とりあえずどんなゲレンデでも安心!うまくターンができない人は、もう一度サイドスリップを練習してみるのもいいんじゃないかな?
【協力】:たんばらスキーパーク
https://www.snow-tambara.jp/
【モデル】:佐藤あかり(エヌウィード)
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