スクールの先生が教える「初めてスノボーする人に教える4つのプロセス」
スノーボードスクールでは、実際にどんな講習が行われているのでしょうか。
「やさしく教えてもらえるのかな?」
「できないと怒られたり見捨てられたりしない?」
そんな不安を取り除くために、ここではインストラクターにビギナー向け講習の様子を教えてもらいましょう!
【プロセス1】スクールでは何から教えてくれるの?
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スクールではどんな流れで講習が進んでいくんですか?
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まずは、ウエアや用具のチェックから始まります。たとえば、雪が入らないようにパンツの裾をブーツの外に被せておくとか、ゴールグは帽子の上から装着するとか。ビギナーの方は、正しいウエアの着方もわからないというのが普通ですからね。
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ウエアはバッチリ!いよいよ滑るわけですね?
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まだですよ(笑)。その前に、少し知っておいてもらわなければならないことがあります。
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そして滑る、と。
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待ちきれないようですね(笑)。教え方はスクールごとに違いがありますが、多くの場合、ボードの扱いに慣れるところから始めます。
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具体的には、片脚だけボードに装着して、歩いたり少し滑ってみたりするんです。いきなり両脚をボードに装着するより自由度がありますからね。
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慣れたら、両脚をボードに装着していいんですね。
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滑りたくてウズウズしているかと思いますが、その前にもうひとつ。覚えておかなくてはならないのは、転び方と立ち上がり方です。ケガをしないよう、安全な転び方を覚えることは、とても大切なステップなんですよ。
【プロセス2】滑り方はどんなステップを踏んで教えてくれるの?
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そのあと、どんなことを教わると滑れるようになるんですか?
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まず、自然に止まれるような緩い斜面でまっすぐ滑る。
次に、少しだけターン。
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ターンには、つま先側(トゥサイド)で行うものと、カカト側(ヒールサイド)で行うものがありますが、怖さをあまり感じないカカト側のターンのほうから練習します。
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リフトにはいつから乗れるんですか?
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ターンを覚える前にリフトに乗って、上から降りながら練習できると効率がいいんですけれどね、斜面にもよりけりです。リフトを降りたところがいきなり急斜面なんていうスキー場では、緩い斜面でしばらく練習してからリフトに乗るという流れになります。
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スクールでの教え方の流れは、スキー場次第でもあるんですね。
ビギナーのためのマメ知識
~スクールによって教え方がいろいろ違う?~
多くのスノーボードスクールは、JSBA(日本スノーボード協会)やSAJ(全日本スキー連盟)、SIA(日本プロスキー教師協会)などの団体に所属しています。団体ごとに基本的なメソッド=教え方があり、個々のスクールはそれをベースに、スキー場のゲレンデ状況に合わせたレッスンを展開しています。
ビギナーが気にする必要はありませんが、経験者にとっては所属する団体がスクール選びの選択肢のひとつにもなりえます。
また、スクールの現場においては、とにかく実践で覚えたい人、まず頭で理解したいタイプの人など、受講生のタイプに合わせてインストラクターが教え方をアレンジすることがあります。所属する団体よりも、どのインストラクターに教えてもらうかのほうが重要かもしれませんね。
実際に、インストラクターを指名してプライベートレッスンを受ける受講生も意外に多いのだとか。教え方は、スクール・スキー場・インストラクターによって変わるものです。ここで紹介しているスクールの流れは、あくまで一例だと考えてくださいね。
【プロセス3】1回のスクールでどこまで教えてくれるの?
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ビギナーのスクールは、ターンができるようになったら終わりですか?
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一般的には緩い斜面で連続ターンができることに加えて、少し急な斜面を降りる方法を身につけてもらうところまでが目標。たくさん滑っているうちに、急斜面が滑れないとか、もっとカッコよく滑りたいとか、いろんな悩みや欲求が出てくるはず。そのときはまた、ぜひスクールを利用してほしいですね。
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そこまで技術が身につかないような場合もあるんですか?
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受講者の数が多いとどうしてもレッスン効率が落ちてしまうので、たとえば丸1日、午前と午後の合計4時間程度のレッスンが必要になることもあります。
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また、一部スキー場のサービスで実施している「30分の無料講習」などでは、ビギナーが滑れるようになるにはちょっと時間が足りないというのが実際のところではないかと思いますよ。
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レッスン内容についていけない人も出てくるのでは?
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レッスンは、一番できない人に合わせて進めるのが普通です。だから、体力や運動神経に自信がない人でも大丈夫!
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ただ、その一方、教わったことをすぐできる人にとっては、物足りなく感じてしまうことがあるかもしれません。
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とくに、ひとりのインストラクターに大人数の人が受けているようなレッスンだと、受講生どうしで上達スピードの差が大きくなりやすいですね。
【プロセス4】スクールには毎回入ったほうがいいのかな?
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滑れるようになったあとも、スクールには入ったほうがいいんですか?
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せっかく滑れるようになったのだから、まずは友だちとたくさん滑りましょう!
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なるほど!スクールを上手に利用すれば、どんどん上達しそうですね!
ビギナーのためのマメ知識
~上級者向けのスクールとは?~
スクールは、滑れない人だけでなく、上手な人にとっても利用価値大。急斜面、パウダー(新雪)、コブなどの攻略法はもちろんのこと、スクールによってはさまざまなグラトリ(グランドトリック)やハーフパイプまで教えてくれます。
その過程では、どんなボード・ブーツがいいのかなど、道具に関するアドバイスも受けられます。いいスクールは、素敵なスノーボードライフを送るための、強い味方になってくれるんですよ!
スクールに敷居の高さを感じる人は多いと思います。ひょっとして、学校の授業を思い起こすからかな?でも、実際のところ、授業のような堅苦しさは一切なく、丁寧に指導してくれるところがほとんどです。
スクールは「スノーボードの技術を教えてくれるところ」であると同時に、「楽しみ方を教えてくれるところ」なんですよ!
ビギナーのみなさんにこそ、ぜひスクールを利用して欲しいですね。
【協力】:たんばらスキーパーク
https://www.snow-tambara.jp/
【モデル】:佐藤あかり(エヌウィード)
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