白馬八方尾根スキー場に宿泊で行くならオススメの宿10選

長野県・白馬エリアの中央付近にある「白馬八方尾根スキー場」は、長野オリンピックで熱戦の舞台となった、世界的に有名なスキー場です。スキー・スノボをしているなら一度は訪れたい場所ですが、白馬エリアは新幹線の停車駅からも高速道路からも離れているため、東京周辺から出発する場合は基本的に宿泊が必要となります。

上部から下部へと扇形に広がる素直な構造の白馬八方尾根スキー場の麓には、こうした遠方からの来客を受け入れてくれる、さまざまなタイプの宿泊施設が存在します。

規模は小さめでも評価の高いペンションや民宿も多いのですが、今回は快適に宿泊できるホテルと旅館の中から、おすすめの10軒をご紹介します。

白馬リゾートホテルラ・ネージュ東館

咲花ゲレンデのリフト乗り場から270mほど歩いた先の、静かな林の中にたたずむ「ラ・ネージュ東館」は、本格的な創作フレンチが評判のリゾートホテルです。

ロビーやレストラン、客室など、全体がヨーロッパの高級リゾートのイメージで統一された館内での宿泊体験は、極上のものとなるでしょう。小道を挟んだ向かい側には、おとぎ話に出てきそうな外観の本館もあり、こちらも人気を集めています。

昼はファミリーでも安心な咲花ゲレンデで気持ちよく滑り、夜はサロンやバーで優雅にくつろぐという、贅沢な休暇を楽しめるホテルです。

白馬樅の木ホテル

「白馬樅(もみ)の木ホテル」は、北から2番目の「国際ゲレンデ」のすぐそばにある、70以上の客室を持つリゾートホテルです。このホテルはリフト乗り場前から東へ延びる道沿いにあり、距離も約250mと短いため、徒歩でもストレスを感じずに往復できます。

朝食バイキングの一番人気は、目の前で作られるふわふわのオムレツ。一方、夕食バイキングでは専属パティシエによる手作りスイーツや、じっくりと調理されたローストビーフを要チェック。このローストビーフは、3種類ものソースが用意されているホテルこだわりの品です。

白馬東急ホテル

白馬樅の木ホテルからすこしだけ東に進んだ所には、全102室とこちらも大規模な「白馬東急ホテル」が建っています。

敷地は同じ道の斜め向かいですが、白馬東急ホテルの玄関は東側にあるため、リフト乗り場までの距離は白馬樅の木ホテルよりやや長くなります。ゴンドラリフト「アダム」のある「白樺(しらかば)ゲレンデ」へ行く場合は1km以上歩くことになるため、ホテルの送迎バスを利用するほうが楽でしょう。

フランス料理と和食の二つのレストラン、「白馬八方温泉」の大浴場と露天風呂など、館内施設も充実していて、料金に見合った宿泊体験が期待できます。

白馬ホテルパイプのけむり

「白馬ホテルパイプのけむり」も、全84室と大きめですが、こちらはやや料金を抑えた利用しやすいホテルです。楽しくおいしい朝夕食バイキングや、バス・トイレ付きの快適な客室、露天風呂・大浴場など、宿泊の満足感を保ちつつ、費用を減らすことができます。

国際ゲレンデのリフト乗り場からの直線距離は白馬樅の木ホテルとあまり変わらないのですが、こちらは道が遠回りになるため、徒歩での移動距離は若干長くなります。そのかわり、国際ゲレンデも白樺ゲレンデも共に約400mという絶妙な位置にあるため、どちらを利用する場合も便利です。

白馬八方温泉まるいし

北から3番目の白樺ゲレンデの前には大きな森が広がっていて、その南側から東側にかけて、多くの宿が集まっています。

このエリアにある和風旅館「まるいし」は、白樺ゲレンデと最も南の名木山ゲレンデの両方に近い(※それぞれ約500m・約400m)宿です。全17室と規模は控えめですが、その分気配りは細やかで、気持ちよくすごせます。

浴場は、美人の湯と言われる白馬八方温泉に入れる通常のものと、畳敷きの貸切家族風呂(※要予約・有料)の二つがあります。和・洋の朝食バイキングでは、自家製味噌のお味噌汁や手作りのジャム・パンなどのホッとするメニューが元気を与えてくれます。

白馬丸金旅館

「白馬丸金(まるきん)旅館」は、「まるいし」と敷地が隣接している温泉旅館です。こちらは全30室と、まるいしよりも若干規模が大きいのですが、よく行き届いたサービスで多くの宿泊客から支持されています。

ジェットバス付きの大浴場で入れるのは、もちろん白馬八方温泉。石鹸を溶かしたような感触のお湯が、その日の汗も疲れも洗い流してくれます。

決して堅苦しさを感じさせない、リラックスできる空間でありながら、朝食と夕食では、いかにも日本の旅館らしい和のテイストあふれる小皿が並ぶのもうれしいところです。

白馬ホテル花乃郷

「白馬ホテル花乃郷(はなのさと)」は、まるいしと白馬丸金旅館のある区画の隣に建つ、やはり白樺・名木山の両ゲレンデにアクセスしやすいホテルです。館内の洋室は5室のみと、畳の上でくつろげる和室を中心とした造りとなっています。

客室以外のお風呂は、落ち着いた地下の大浴場と、開放感あふれる屋上の展望露天風呂の二つ。大浴場では無色透明の白馬八方温泉に、展望露天風呂では褐色の「塩の道温泉」に入れます。

この泉質の違いも注目したいところですが、展望露天風呂の最大の魅力は、なんと言ってもその眺めの良さ。地上の露天風呂とは違う景色が目の前に広がります。

白馬ホテルグローリアス

「白馬ホテルグローリアス」は、上空ら見ると「J」の字のようにも見える、半円に近い形のホテルです。こちらも白馬丸金旅館のある区画の100mほど東にあり、白樺・名木山ゲレンデまでのアクセスはほぼ変わりません。

とてもユニークな形のため、多くの宿が並ぶこのエリアの中でもよく目立ちますし、滑り終えて宿に帰り着いた時も、館内ですごす時も、直線だけで構成された空間とは違った安らぎを感じられます。

全室トイレ付きで、バス付きの部屋は一部の洋室のみとなりますが、大浴場では源泉かけ流しの白馬八方温泉を楽しめます。

ホテル五龍館

最も南側の名木山ゲレンデまで徒歩5分ほどの場所にある「ホテル五龍館」。まるいしや花乃郷があるエリアからはだいぶ南ですが、こちらは森を大きく回り込む必要が無いため、白樺ゲレンデへ歩いていくこともそれほど大変ではありません。

客室に設けられた大きな窓の外に広がるのは、雪をまとう雄大な山々や、ホッとするような信州の田園風景。滞在中は、「白馬一の広さ」とホテルが誇る入浴施設(大浴場・露天風呂・ログハウスサウナ)で白馬八方温泉を満喫できます。

湯上がりには、疲労回復用などさまざまな種類の水を飲める「水バー」というお楽しみも用意されています。

白馬姫川温泉白馬ハイランドホテル

最後に、車(※マイカーやホテルの送迎バスなど)でスキー場へ行くことを前提としたホテルの一例として、「白馬ハイランドホテル」をご紹介します。

白馬エリアは北から南にスキー場が連なる巨大なスノーエリアです。数日滞在して、「今日は八方尾根で、明日は岩岳、明後日はHakuba47……」というように、いくつものスキー場で滑る予定なら、一つのスキー場のゲレンデサイドにこだわる必要はありません。

このような考え方をする場合、白馬八方尾根スキー場と同じく白馬エリアのほぼ中央に位置し、全67室と規模も大きく、すごしやすい白馬ハイランドホテルは有力な選択肢となります。白馬姫川温泉の露天風呂からは、八方尾根の麓とはまた違った景色が楽しめます。

※本記事内の情報は、すべて2018年11月時点のものです。