スキーとスノーボード、始めるならどっち？
ウィンタースポーツといえば真っ先に名前があがるのが、「スキー」と「スノーボード(スノボ)」です。どちらも
始めてみると独自の魅力がたくさんあります。同じくともに滑る技術が上達すると楽しさはさらに増していきます。そんなスキーとスノボをこれから始めようという人に向けて、それぞれの魅力を紹介します。
スキーの歴史
スキーは大変古い歴史のあるスポーツです。スカンジナビア半島で見つかった約2500年前の壁画には、スキーを履いて狩りをする人の姿が描かれており、同じようなスキーに関する記述は世界中に残っています。スポーツとしても19世紀から徐々に広まり、1924年にフランスのシャモニーで開かれた第1回冬季オリンピックでは、クロスカントリースキーやジャンプの競技が行われました。日本では1960～1990年代にかけてスキーブームが起こり、競技人口が増加。冬のレジャーやスポーツの定番となりました。
スキーの魅力
スキーとスノーボードの最大の違いは、スノーボードが体を1本の軸にしてボードを動かしていくのに対し、スキーは2本のスキー板と2本のストックを使うという点です。
スキーは斜面に正対して滑走するので、正面から風を受けて疾走する爽快感・スピード感が最大の魅力です。スノーボードと比べると、「安定してスピードを出すことができる」「コブ斜面などさまざまな斜面に対応できる」という特徴があります。板の開き具合を変えて減速することができるので、景色を楽しみながら自分のペースで滑りたい人にも向いているといえるでしょう。またスノーボードに比べて滑れるようになるまでの時間が比較的短く、気軽に取り組みやすいのもメリットです。
スノーボードの歴史
これに対し、スノーボードは1960年代ごろに冬季のサーフィン練習から始まったといわれるスポーツです。1990年代半ばから爆発的な人気となり、今やスキーと人気を二分するまでに広まりました。1998年の長野冬季五輪オリンピックからは正式種目として採用されています。
スノーボードの魅力
スノーボードの魅力は、何といってもジャンプの時に感じる独特の浮遊感です。上達して、長距離ジャンプや技を決められるようになれば、まるで空を飛んでいるかのような爽快感が味わえます。また、スキーと同じく、全身で風を感じるスピード感も魅力の1つです。滑走の体勢がサーフィンと同じく半身になるので見た目がカッコいい、ウェアやボードがおしゃれでカワイイものが多いのも人気の理由です。スキーに比べて、滑れるようになるためには比較的時間がかかりますが、その後の上達スピードは早いので、達成感を味わいやすいというメリットがあります。
初心者におすすめなのはどっち？
上達のスピードに違いますが、どちらも最初に覚える基本はバランスのとり方や転び方です。基本を一通りマスターして、1人である程度は滑れるレベルになるまでの難易度に差はなく、特にどちらが初心者向きということはありません。上達に一番大切なのは、楽しく続けられることです。まずは、自分がやりたい、やってみたいと思うほうにチャレンジして楽しんでください。
共通の魅力
スキー、スノーボードは、山ならではの空気のきれいさと雄大な眺めなど、ほかのスポーツでは味わえない開放感と爽快感を与えてくれます。これは、どのスキーヤー、スノーボーダーも真っ先にあげる両スポーツの魅力です。また、泊まりがけの予定を組み、友達や家族でワイワイと話しながらゲレンデに向かうのも、スキー、スノーボードの楽しみの1つです。さらに、ゲレンデという非日常空間で異性が輝いて見える「ゲレンデマジック」の効果は今も昔もあるので、新しい出会いにも期待ができそうです。
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