ゲレンデの日焼け対策
「夏の真っ盛りに海水浴に行く」というとき、日焼け対策をしない人はほとんどいませんよね。でも真冬に、ゲレンデへ出かけるときにはどうでしょうか。紫外線の量は少ないから日焼け対策は必要ないと思っていませんか。残念ながらそんなことはありません。冬の雪山は、真夏のビーチや紫外線が最も強いといわれる春先と同じぐらい、紫外線対策が必要になる場所なのです。そこで今回はゲレンデでの日焼け対策について紹介します。
なぜ真冬でも焼けるのか
なぜ、冬場なのに紫外線対策が必要なのでしょう。冬は直接太陽から受ける紫外線の量は夏場より少ないのですが、問題は雪にあるのです。気象庁によると新雪の紫外線反射率は80%もあります。砂浜が約10~25%、海面が10~20%なのと比べると、格段に高い数値となっています。
また、標高が1000m高くなると紫外線は約10%強くなるともいわれています。そうなると、高い山の上にあるスキー場では、上から、この強い紫外線を太陽から直接受け、下からは雪による反射の影響で通常の数倍の紫外線を受けていることになります。その結果、夏場や春先と同じように日焼けをしてしまうのです。
対策1 日焼け止めを塗る
日焼け対策でまず頭に浮かぶのが「日焼け止め」ですよね。まさに最初の対策は、この日焼け止めをしっかり塗ることから始まります。クリームタイプの場合、ビー玉2つ分ぐらい、乳液タイプの場合は500円玉大が適量の目安です。量が少ないと説明通りの効果がえられないので、量はしっかりと守りましょう。
まず顔の隅々まで塗ったあと、もう一度重ねて塗るとほぼ十分に塗ることができます。耳やあごの下など、塗り残しがちな場所にも気をつけて、まんべんなく塗るようにしましょう。
日焼け止めは一度塗ったあとは汗などで落ちてしまうために、約2~3時間を目安に塗り直すことを心がけてください。女性なら、日焼け止め効果のあるファンデーションを重ねて使うことも、非常に効果的です。唇にも忘れずに、UV対応のリップクリームを塗りましょう。
対策2 出ている部分を隠す
日焼け止めに役立つ道具も使えば対策の効果は増します。肌と同じように紫外線にされされている目を守る助けをするのが「紫外線カットのゴーグル」です。ただし、頼りすぎて顔に日焼け止めを塗らないと、ゴーグルの跡がくっきり白く残って、いわゆる「パンダ焼け」になる危険があるので注意が必要です。
一方、頭皮が焼けるのを防ぐためには、「ニット帽」をかぶるのがおすすめです。日焼け止め対策だけでなく、防寒や転倒時のけが対策にも役立つので、とても便利なアイテムといえます。見た目の問題から敬遠する人もいますが、「バンダナ」や「ネックウォーマー」「ストール」などで顔の露出部分を隠すのも、とても有効な手段です。その場合、UVカットできるもので、通気性、保温性に優れることが選ぶ基準になります。
日に焼けてしまったら
それでも日焼けしてしまったら、少しでも素早いケアで日焼けを抑えることが大切になります。日焼けはやけどと同じような状態です。まず、「冷やす」ことです。保冷剤やビニール袋にいれた氷をタオルに包んだものを用意して、とにかく患部を冷やしましょう。冷たい水のシャワーをあてることも有効です。
赤みや痛みが引いてきたら、次にするのは「保湿」です。紫外線により水分が奪われた状態の肌に、たっぷりと化粧水をまんべんなく浸透させてください。別々にやるのは面倒という人は、たっぷり化粧水を含ませたコットンを肌にあて、その上から保冷剤で冷やすという方法でも大丈夫です。ケアのあとは、クリームやオイルなどで水分の蒸発を防ぎ、メラニン色素の生成を抑えるビタミンC、ビタミンEを食事などでたっぷりととりましょう。
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